「A4の入るバッグが欲しい」という話をよく聞きます。

もちろん、そのサイズより大きなバッグであればいいのですが、この希望は「手ごろな大きさで、A4サイズのノート、できればA4のバインダーがスポッと抵抗無く出し入れできるバッグ」という意味です。


しかしこれをそのまま形にし、例えばトートバッグを作ると事務的で味気ない印象になってしまいます。いかにも「お受験バッグとかお稽古バッグ」ですね。


人間の縦横比に関する感覚はけっこう鋭敏で、パッと見た瞬間に「A4ファイルのサイズ」だとか「マック・ブックのサイズだ」とか感じてしまうのです。


しかし感覚は騙されやすいものでもあります。縦や横に線が入っていたり、縁が丸かったり、また大きな持ち手やポケットなどが付いていると、とたんに感覚は狂ってしまいます。それ全部をやってみたのが写真のトートです。

 

 

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